2012年から週刊少年ジャンプの記録を付けようと思います。
週刊少年ジャンプの、作品内外で起きたさまざまな印象的出来事、
連載が始まった作品、終わった作品などを月単位で
列挙して簡単な感想を添えて記録に代えることにします。
2012年はジャンプにとって印象深い年でありました。
以下に見ていこうと思います↓
1月
〜主な出来事〜
【ワンピース】
魚人島編が終わり、新世界編へ突入
【黒子のバスケ】
連載3周年目ということで巻頭カラー(表紙は銀魂)あり。
巻頭カラーの翌週に何故か掲載順が最下位になる。
【べるぜバブ】
ヒルダの記憶なくなってラブコメっぽくなる
【ブリーチ】
死神代行消失篇終了。新章のために三週のお休みあり
【スケットダンス】
スケット団の後輩的存在・ポケット団誕生
【読み切りなど】
のちに連載化される『恋染紅葉』の読み切り掲載。
〜感想〜
2012年末の今、ふりかえって特筆すべきところといえば、
やっぱり『黒子のバスケ』の扱いですね。
黒バスは2012年の4月からアニメが放送され、それを
きっかけに人気が爆発しましたが、この頃はまだ
掲載順も真ん中より下の常連であり、ジャンプ内の人気は
中位〜下位といった印象でした。
3周年記念の巻頭カラーはもらえても表紙はもらえなかったり、
その翌週には掲載順が最下位になっていたりといった扱いが
ジャンプ編集部からの期待値の少なさをものがたっています。
それがあれほど化けるとは・・・
2月
〜主な出来事〜
【バクマン。】
作中で『リバーシ』が悲願のアニメ化が決定する。これに合わせて、
なんとガチのジャンプの表紙に「祝!リバーシアニメ化決定!!」
とか記載され、軽い詐欺みたいな感じに。
【ブリーチ】
新章・千年血戦篇に突入。尸魂界がなんだか大変なことに。
【ハンター×ハンター】
ずっと沈んでたゴン復活。主人公不在期間がえらく長かった・・・。
【鏡の国の針須川】
連載終了。最終話の次週に後日談が掲載されるという異例の展開。
本編は、鏡に閉じ込められた主人公とそれを助けようとする
ヒロインが織りなすラブコメで比較的堅実につくられていたが、
後日談はかなりはっちゃけたエロコメな話だった。
【ニセコイ】
小野寺さんが決死の思いで楽に告白するも、野球ボールに邪魔され失敗。
【ハイキュー!!】
新連載。ジャンプでは珍しい必殺技も特殊能力もない
正統派スポーツ漫画(バレーボール)。
インパクトはないが、丁寧なキャラづくりで
じっくりと良さが伝わる作品。
【パジャマな彼女】
針須川と入れ替わるように現れたまさかのラブコメ。
幽霊になってしまったヒロインとそれを助けようとする
主人公の物語という、ちょっと終わってしまった
『針須川』と同じ臭いのする作品。
【読み切りなど】
のちに連載化される『烈!伊達先パイ!!』が掲載。
〜感想〜
ジャンプでは珍しかったラブコメ枠が『針須川』の連載終了により
ひとつ減りましたが、ここにきてまたもラブコメの投入か!
と思ったものでした。『パジャマな彼女』。
また、これまたジャンプでは珍しいバレーボール漫画『ハイキュー』
が始まります。
この二作品の明暗についてはまた後ほど。
3月
〜主な出来事〜
【べるぜバブ】
連載3周年記念表紙&巻頭カラーあり。
アニメは3月をもって放映終了。
【ぬらりひょんの孫】
連載4周年記念だけど・・・センターカラー。
【magico】
連載1周年記念・・・やっぱりセンターカラー。
【ハンター×ハンター】
壮大なヒキでついに長期休載に突入することに。
「ヒキがヒキだけに早めに戻ってきます」
と冨樫先生が巻末コメントで発言してたけど
2012年中に連載再開はなし
〜感想〜
特筆はやっぱり『ハンター』の休載でしょうか。
ゴンとジンの割とあっさりした再会は、幽白終盤の
ノリを思い出します。
が、そのあとの壮大なヒキには驚かされました。
"外側の世界"とか心躍らざるを得ない!
長い休載期間中にしっかりとした構想が練られていると
思いたいです・・・。
4月
〜主な出来事〜
【ジャンプ18号について】
週刊少年ジャンプ2012年18号はかなり異色な製本となっています。
というのも、表からはもちろん、裏からも読めるようになっているのです。
こんな感じでした↓
[表紙(SIDEめだか)]
[裏表紙(SIDE黒子)]
本の真ん中に目次があり、表から読み進めていく「SIDEめだか」と
裏から読み進めていく「SIDE黒子」に作品群が分かれています。
言ってみれば、「ダブル巻頭カラー」となった
『めだかボックス』と『黒子のバスケ』はともに4月から
アニメが放映される作品でした。
【めだかボックス】
黒神めだか後継者編がこれにて完結。
人吉善吉が箱庭学園の生徒会長となり、旧生徒会メンバーは
以降、球磨川以外ほとんど登場しなくなる。
【バクマン。】
作品内でリバーシを綺麗に終わらせるべきみたいな話をやっていて、
なんとバクマン自体もサイコーが亜豆と恋愛を成就させたところで
スパッと完結させてしまった。
というわけで連載円満終了となりました。
【ST&RS−スターズ−】
こちらも連載終了。ジャンプでは異色の宇宙飛行士モノとして
始まったが、最後は宇宙人との邂逅まで話が飛躍した。
【読み切りなど】
のちに連載化される『クロス・マネジ』が掲載
また、のちに連載される『新米婦警キルコさん』の
前身となる『ダブルバレット』が掲載
〜感想〜
変わった製本の18号はインパクト十分でした。
アニメ化2作品のプッシュ号でしたが、2作品の
人気はジャンプ内でも中くらいで人気的には
同程度だったと思われます。
ただ、『めだか』が18号で表面とってたところを考えると
ジャンプ編集部は、ややめだか推しだったのかもしれません。
ところが、テレビアニメ効果が予想以上にあらわれたのは
『黒子のバスケ』の方でした。
また、『バクマン』がスパッと終わったのも驚きでした。
本編中で亜城木夢叶が作品の引き伸ばしを望んでいないと
いう話をやっていたので、まさかと思ったらバクマン自体も
潔く終わってしまいました。
5月
〜主な出来事〜
【ジャンプラブコメ戦国時代の幕開け】
新連載がスタートする時期ですが、なんと
すでに『ニセコイ』と『パジャマな彼女』で2枠とってる
ラブコメ枠に、あらたな作品が投下されます。
1月に読み切りが載った『恋染紅葉』の登場です。
ここに、ジャンプラブコメ戦国時代の幕が開きました。
【ニセコイ】
小野寺さん、楽に「10年前の約束の子って小野寺…?」
と聞かれ、思わず「うん、そうだよ」と返す
【パジャマな彼女】
新連載『恋染紅葉』の第一話と同じ号で、
白井先輩が見開きページで「好き」発言。
【恋染紅葉】
新連載。先人のラブコメ勢に割って入ろうという士気満々の第一話。
見開きページで「わたしの彼氏になってくれない?」で、
結果的にパジャかのへの牽制になっていた。
(第一話なので掲載順は当然こっちが先)
【超能力者 斉木楠雄のΨ難】
新連載。過去に何度も何度も掲載された読み切りの
悲願の連載化。
ジャンプでは人気確保が難しいギャグ枠での
快進撃がはじまる・・・。
【戦星のバルジ】
新連載。正統派バトルアドベンチャー。
【現存!古代生物史パッキー】
恐竜キャラによるどたばたギャグ漫画。
とくにいいところ見せられず連載終了。
〜感想〜
出来事であらかた書きましたが、ジャンプラブコメ戦国時代です。
前年からの針須川、ニセコイの連載開始から兆候はありましたが、
2月からのパジャかの、そして本月の恋染紅葉で
ジャンプはラブコメを推しに来ている!
と感じられました。
(実際、ネット上でそういう感想があふれてましたし、
斉木では最近のジャンプは恋愛だらけとネタにされてました)
この戦国時代は2012年中に終息することになりますが、
三作品の奮闘ぶりにはなかなか見どころがありました。
6月
〜主な出来事〜
【ニセコイ】
巻頭カラーでもないのにジャンプ表紙を飾り、
ラブコメ三国の中でも抜きんでていることが証明される。
内容的には、
小野寺さん10年前の約束の女の子最有力候補決定で
正ヒロインかと思いきや、千棘も楽と10年前に
会っていたことが判明して一気に噛ませフラグが点灯する。
【黒子のバスケ】
VS陽泉決着回で巻頭カラーを飾るも、なんと表紙を
ニセコイにとられる。
アニメ大人気効果があらわれるのはまだ先か。
陽泉戦後、キセキの世代になりそこねた男・灰崎が登場。
【べるぜバブ】
160話記念巻頭カラー。
アニメが終わっても勢いは衰えず。
長編バトル展開には持って行かず中編程度の
ややコメディ色強めの話で安定している印象。
【こち亀】
星逃田が登場。特殊刑事課に配属される。
【ぬらりひょんの孫】
晴明との最終決戦直前になんと本誌での連載が終了。
以降、ジャンプNEXTに移籍しての最終章掲載ということ
だったが、実質都落ち。
「ぬら孫ジャンプNEXTに移籍」はヤフーニュースでも
記事になった。
【いぬまるだし!】
こちらも連載終了。
ジャンプ憩いのスペースである短ページギャグ枠が
これでなくなってしまった・・・
【読み切りなど】
以前『競技ダンス部へようこそ』という読み切りが掲載された
横田卓馬先生の『こがねいろ』が3週連続特別読み切りとして掲載。
ジャンプ作品としては異色の大学受験を題材にした青春恋愛もの。
また、ジャンプSQより『貧乏神が!』の出張読み切りも
掲載された。
〜感想〜
ぬらりひょんの孫の本誌での連載終了はついに来たか
という感じでした。
ここのところ掲載順はほぼ後ろということでアンケート
取れてないのかなーという印象でしたから。
でも、コミックスの売り上げは累計1000万部以上と
好調なはずなので、コミックス派の人が多かったのか。
いずれにせよジャンプでは貴重な妖怪枠がなくなったのは
個人的には残念でした。
7月
〜主な出来事〜
【スケットダンス】
連載5周年巻頭カラーでスイッチの過去編に突入
【黒子のバスケ】
灰崎、あっさりと退場。なんだったの
【ニセコイ】
まさかの3人目の10年前の約束の子候補登場。
【パジャマな彼女】
幽霊だったまくらが復活し、完全に作品の主旨が変わる。
主人公たちは天文部を立ち上げ、新たな展開に。
【こち亀】
ロンドン五輪のオリンピックイヤーということで、
日暮さんが登場する。
【magico】
連載終了。ジャンプNEXTに後日談掲載ということで
やや優遇された打ち切り最終回となった。
世界のためとかではなくただ嫁のために戦う
魔法使いのラブラブ冒険ファンタジーとして
存在感を残したまま終了。
【暗殺教室】
ネウロの松井先生の新連載。
初回からインパクト十分で、一気に話題となった。
【タカマガハラ】
暗殺教室に続く新連載第二弾だったが、
完全に暗殺教室に話題を食われた格好となった。
〜感想〜
特筆はやっぱり『暗殺教室』の開始でしょうか。
正体不明のタコのような生物があらわれていきなり月を破壊。
さらには「来年の3月に自分を殺せなければ地球を破壊する」
と言い放ち、なぜかある中学校の3年E組の担任教師に
なることを願い出て、その3年E組の生徒たちが
担任となった謎の生物を暗殺することになる
という、特殊すぎる設定が話題を呼び、読者から
爆発的支持を得ました。
のちに発売されるコミックスの売り上げも良く、
ジャンプの新たな看板作品が誕生しつつありました・・・。
8月
〜主な出来事〜
【暗殺教室】
連載開始からすぐに掲載順上位常連に。
ビッチ先生登場。
【ハイキュー】
本格スポーツ漫画としての人気を確立。
烏野高校因縁の相手・音駒高校との練習試合はじまる。
【ニセコイ】
小野寺さん、楽とメアド交換。メールで告ろうとしてやめる。
【斉木楠雄】
最強かと思われた斉木、ゴキブリにびびる
【黒子のバスケ】
ついに念願の表紙&巻頭カラーがもらえる。
赤司の能力が判明し、「頭が高いぞ」で引くインパクト十分の回。
表紙に「大大人気御礼巻頭カラー」のアオリ文句が付き、
ようやくアニメ効果が本誌にあらわれた形となった。
【めだかボックス】
漆黒宴編が終了。不知火不知編へ突入。
黒子ほどは目立ったアニメ効果はみられず。
(アニメ一期は6月で終了。二期は10月から)
【読み切りなど】
『るろうに剣心』第零幕が掲載。
映画の公開にあわせた企画か。
〜感想〜
ここにきてようやく黒子のバスケのアニメ効果が本誌にあらわれました。
また、作品としては若い『ハイキュー』『ニセコイ』『斉木楠雄』『暗殺教室』
などが軒並み好調であり、徐々にジャンプの顔ぶれが
変わりつつある時期にさしかかってきているような
予感がありました。
9月
〜主な出来事〜
【ナルト】
仮面の男の正体判明。
【銀魂】
みんな大好き将軍回あり!
【ハイキュー】
表紙&巻頭カラーあり。(新連載時以来初)
作者も巻末で喜びのコメント。
【パジャマな彼女】
連載終了。アンケートへの意識によるものなのか
方針がころころと変わっていたのが印象的だった。
パジャかの終了により、ジャンプラブコメ戦国時代は
終息へと向かい始める・・・。
【戦星のバルジ】
連載終了。あまり見どころのない凡庸なバトルものとして
終わってしまった。
【烈!伊達先パイ!】
2月に読み切りが掲載されたものが連載化。
変人系ギャグ漫画。
【クロス・マネジ】
4月に読み切りが掲載されたものが連載化。
ラクロス部のマネージャーが主人公という
変わったスポーツもの。
読み切り版と主人公の見た目や設定が変わっている。
〜感想〜
連載作品入れ替えの時期です。
『パジャマな彼女』の終了により、ジャンプのラブコメプッシュ時期は
終息に向かいます。
『恋染紅葉』も必ずしも好調とは言えず、『針須川』も含んで
ジャンプ連載のラブコメで成功しているのは『ニセコイ』だけと
なりました。
この時期、黒子のバスケのアニメ放映が終了しています。
10月
〜主な出来事〜
【トリコ】
鉄平の頭が食卓に並ぶという衝撃的なヒキを展開するも夢オチ。
【ニセコイ】
小野寺さんが楽に「キスしてもいい?」と衝撃の告白するも、
楽、居眠りしてて聞いてない
【斉木楠雄】
表紙&巻頭カラーという破格の好待遇も、本編でやたらと恐縮。
【暗殺教室】
表紙&巻頭カラーを飾る。
コミックス一巻発売前ということでかなり早い方では?
【クロガネ】
連載1周年センターカラーで人気投票募集。
【べるぜバブ】
記憶喪失ヒルダが再来し、再びラブコメ展開に!?
【めだかボックス】
アニメ二期開始直前ということで、本編にも
13組が再登場。
また、銀さんとめだかちゃんで表紙を飾ったりもした。
【銀魂】
10月からアニメ再開(スケットダンスと入れ替わり)
人気の健在をみせる。
【読み切りなど】
『岸辺露伴は動かない』が掲載。
〜感想〜
トリコとニセコイの思わせぶりなヒキに対する
次週のズッコケ感が印象的だった月でした。
他には斉木と暗殺が表紙・巻頭カラーということで
やはりニューフェイスの好調が目立ちます。
『岸辺露伴』の読み切りは絵柄が絵柄なだけに
ジャンプに掲載されると異彩を放ちまくってました。
11月
〜主な出来事〜
【ブリーチ】
零番隊登場
【めだかボックス】
キャラ人気投票の結果発表。
1位:球磨川 2位:善吉 3位:阿久根
の男3キャラで、ベスト3に主人公・めだかちゃんの名前なし。
応募総数は11553票。
【ニセコイ】
連載1周年で表紙&巻頭カラー。
千棘、ついに楽に恋をしていることを自覚する。
【リボーン】
センターカラーで円満終了の最終回を迎える。
実に7年以上もの長期連載だった。
【タカマガハラ】
連載終了。硬派なバトルモノとしてがんばっていたが
独特の絵柄と遅い展開が敬遠されたか。
【恋染紅葉】
連載終了。最後は主人公と正ヒロインが結ばれての終了。
これによりジャンプラブコメ戦国時代は完全に終結した。
【ハングリージョーカー】
新連載。昨年の金未来杯優勝作品だが、
設定は読み切りとまるで違う形での連載スタート。
【新米婦警キルコさん】
新連載。4月に読み切りとして掲載された
『ダブルバレット』の連載版といった感じだが
主人公を元傭兵の婦警としたことで、これまた
読み切りとはまるで違う作品に生まれ変わっていた。
【食戟のソーマ】
新連載。ジャンプでは珍しい料理漫画。
微エロいリアクションが売りなのか
作画担当は本職の御方。
〜感想〜
長期連載のリボーンが終了したことで、ジャンプ連載陣の
顔ぶれのフレッシュさが際立ったことと、
恋染紅葉が終了したことで、ジャンプラブコメ戦国時代が
終結したことが印象的な月でした。
また、新連載が3本入り、ますますフレッシュに。
12月
〜主な出来事〜
【ワンピース】
映画公開時期に合わせた企画満載。
VSシーザー戦決着。
【クロガネ】
人気投票結果発表も、総応募数3907票と少なめ。
【めだかボックス】
掲載順が本格的に下火。
本編中でも不知火に「これで打ち切りって話ですよ!」
というセリフがあり、メタ演出が目立つ本作としては問題発言。
【黒子のバスケ】
10月から始まった一連の脅迫事件により
関連イベントが影響を受けまくる中、
作者・藤巻先生による「本編は何があっても休まず頑張っていきます」
という不屈のコメント。
【読み切りなど】
2013年1月に映画が公開される『ハンター×ハンター』が
クラピカ追憶編の読み切りを前後編で掲載。
本編再開のアナウンスはなし。
〜感想〜
『ハンター×ハンター』連載再開の気配が感じられるのは喜ばしいこと。
コミックスの刊行も再開されましたし、2013年の早い時期に
連載再開あるかもしれません。
『黒子のバスケ』の脅迫事件に関しては、異常極まりないとしか言えません。
わけのわからない脅迫者によって一作品のグッズがイベントで
販売できなくなったり、コミケでサークル参加ができなくなる
というのは本来はあってはならないことです。
こういった文化作品に対するテロ行為が成立してしまった前例が
できてしまったのは衝撃的でした。
2012年のジャンプ総括
さて、週刊少年ジャンプの2012年を振り返ってまいりました。
あらためて、こうして一年間の出来事をならべて見てみると、
2012年のポイントは大体以下3点というところでしょうか。
1.ラブコメ戦国時代の勃興と終焉
前年から始まった『針須川』『ニセコイ』に引き続き、
『パジャかの』『恋染紅葉』の開始と、同時期にこれほどの
ラブコメ作品が出揃ったのはジャンプ史上初めてかと思います。
その戦国時代の終焉はずいぶんと早く訪れましたが、
『ニセコイ』が結構な人気を保ったまま生き残ったのは
ある意味意外ともいえる結果です。
少年誌のラブコメにはお約束のように、ちょっとエッチな
サービスシーンは付きものです。
当然、この4作品にもそういったシーンは見られましたが、
『ニセコイ』が最もサービスシーンが控えめだった
というところは大きなポイントかと思います。
必ずしも「サービスシーンの多さ=人気」につながるわけではない
ということを、『ニセコイ』は作品をもって証明したのです。
2.連載陣のフレッシュ化
長期連載作品であった『ぬらりひょんの孫』『リボーン』
『バクマン』『いぬまるだし』などが完結し、
新しい連載陣『ニセコイ』『ハイキュー』『斉木楠雄』
『暗殺教室』の人気が確立したことにより、
ジャンプの顔ぶれがフレッシュになった印象があります。
『ブリーチ』も現在最終章を展開していることもあり、
今後もジャンプのフレッシュ化は進むことでしょう。
新たな連載陣が勢いがあるというのは雑誌にとって
良いことです。
2013年もこのままフレッシュ連載陣がジャンプを
引っぱって行ってくれることを願います。
3.アニメ化による黒子のバスケの人気爆発
アニメ化によって原作の人気が高まることは当然かも
しれませんが、『黒子のバスケ』の場合はそれが顕著でした。
アニメ化前、黒バスの掲載順は中位〜下位の常連でしたし、
表紙はおろか巻頭カラーもあまりもらえてませんでした。
それがアニメ化されてしばらくするとがらっと待遇が変わり
掲載順は上位常連となり、表紙&巻頭カラーももらえる
ようになりました。
この爆発力はちょっと珍しいかもしれないです。
同時期にアニメ化した『めだかボックス』が
それほど人気が高まっているように見えないのが
黒バスの爆発力をより際立たせています。
…それだけに、脅迫事件については本当に残念でした。
以上、こんなとこでしょうか。
2013年もジャンプに楽しませてもらいます!!
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