どうもこんばんわ、くだんです。
今回は『地獄先生ぬ〜べ〜』の「細かすぎて伝わらない名場面」をやります。
既に舞台裏については、別記事↓でさんざん書き散らしたので、
(参照)
【地獄先生ぬ〜べ〜】はジャンプ打ち切りサバイバルをこう乗り切った!
本記事は物語の内容に細かく触れるようなスタンスとなります。
今回収録範囲は上記打ち切りサバイバルの記事の「前編」に
当たる範囲と対応しております。
コーナーの性質上、ネタバレ全開で行きますのでご注意ください。
では、どうぞ
ぬ〜べ〜がいつも唱える経文って
ぬ〜べ〜がいつも唱えている御経は、「白衣観音経(びゃくえかんのんきょう)」
という実在する経文です。
南無大慈悲救苦救難広大霊感白衣観世音…
「観音」と名の付く通り、白衣観音は観音様の一種で、
(観音様は状況に応じて33の姿に化身する。白衣観音はそのうちのひとつ)
あらゆる災難から人々を救う力があります。
アニメでは実在する経文の使用が難しかったためか、
宇宙天地与我力量降伏群魔…
という、架空の経文に差し替えられています。
原作しか読んでない人とアニメしか観てない人では、
ぬ〜べ〜のお経の印象はぜんぜん違うでしょうね。
玉藻必殺の火輪尾の術のレベルは妥当か
玉藻の必殺技・火輪尾(ひわお)の術はレベルによる
火力調整が可能です。
第一段階が、「役小角(えんのおづの)」レベル
第二段階が、「道鏡(どうきょう)」レベル
第三段階が、「空海(くうかい)」レベル
というように有名な僧侶の名前がレベルを表しています。
玉藻いわく、人間の徳が高い順にレベルが上がっているようですが、
この順位付けは果たして妥当なんでしょうか?
以下、ここで玉藻にランク付けされている三者の情報です↓
「役小角」
飛鳥時代から奈良時代の呪術者である。
修験道の開祖とされている。
後の平安時代に山岳信仰の隆盛と共に役行者と呼ばれるようになった。
「道鏡」
奈良時代の法相宗の僧。物部氏の一族の弓削氏の出自で弓削櫛麻呂の子。
祈祷の力をもって皇室に取り入って権力を握り、政治に容喙したことから
よく帝政ロシア末期の怪僧グリゴリー・ラスプーチンと対比される。
「空海」
平安時代初期の僧。弘法大師(こうぼうだいし)の諡号で知られる真言宗の開祖である。
日本天台宗の開祖最澄(伝教大師)と共に、日本仏教の大勢が、今日称される奈良仏教から
平安仏教へと、転換していく流れの劈頭に位置し、中国より真言密教をもたらした。
うーん、なんか道鏡だけ浮いてるような…。
本当に徳の高い順なんでしょうか?
活躍した時代も、レベルが上がるにつれてどんどん新しくなってるし。
普通は古くなる順に強くなりそうだけど…。
玉藻も長く生きてるとはいえ、所詮は400歳程度の若造なので、
飛鳥時代〜平安時代のことは良く知らなかったのかもしれませんね。
マジで怖い!てけてけを追い払う呪文とは!?
怖すぎてアニメに出来なかったという「てけてけの怪」は
ざっくり、以下のようなお話です↓
一人の女子中学生が踏切事故で胴体を真っ二つにされて死んだが、
驚くべきことに女子中学生は事故の後10分ほど上半身だけで生きていた。
今でもその子の霊はなくした自分の足を探してさまよっている。
そして、その霊はこの話を聞いた人のところに必ず現れる。
その際、「足いるか?」という質問をされ、
この質問への回答を間違うと足を持って行かれてしまう
うわぁ、こわぁ。
「てけてけ」はこの話が描かれた当時、本当に噂になっていた都市伝説でしたが、
もともとは「上半身だけの女性」というだけの怪談でした。
この「てけてけ」に、「質問してきて答えを間違えると足を取られる」
という、昔から語られていた「かしまさん」という別の都市伝説の要素を
ミックスさせたものが今回のお話でした。
この話に、てけてけの質問への「正しい答え」は提示されませんが、
岡野先生も真倉先生も正しい答えは知らないそうです・・・。
意外と尾を引いた比翼の鳥騒動
童守小の校庭の大きな杉の木にはつがいの片翼のカラスの霊がおり
この木の下で愛を告白したカップルは必ず結ばれるという伝説がありました。
この伝説を面白半分で実行したのは美樹。
たまたま通りかかった広にいたずらで告白しましたが、
広はいつもの美樹の冗談と取り合いませんでした。
しかし、杉の木の二羽のカラスの霊は美樹と広に取り憑き、
それ以来二人はなんとなくいい感じに・・・
で、すったもんだあった挙句に、結局は動物霊には
本当の感情は動かせないよってことで、二人はくっつかずに
話は終わるのですが、この話のラストで美樹は少しだけ
広に惚れかけたという描写がありました。
微妙にフラグが立ったような終わり方でしたが、
以降の話で美樹は相変わらずの美樹でしたので、
このオチでのフラグは結局は不成立かと思われました。
しかし、このフラグは生きていたのです!
パラレルワールドの話では、美樹が広と結婚していますし、
文庫版おまけの「さらにそれからの地獄先生ぬ〜べ〜」では
18歳になり、郷子と広を取り合うような仲にまで
発展しています。
この話でフラグが成立したことはあきらかで、
意外と重要なお話だったわけですねー。
ぐわし!
飛頭蛮に取りつかれたオッサンに「ぐわしっ!」と頭をつかまれるまこと。
これは『まことちゃん』のパロディでしょう。まことの顔、楳図顔になってますし。
言ってることがよくわからない人は『まことちゃん』とかでググってください。
ぬ〜べ〜から名前で読んでもらえない金田
ぬ〜べ〜クラスのジャイアン的キャラ・金田 勝(かねだ まさる)は
何故かぬ〜べ〜から唯一、名前で呼んでもらえてない生徒です。
(他の生徒からも金田、金田君、とか名字で呼ばれてる)
まぁ、なんとなく名字の方が呼びやすい子っていますよね。
そんな微妙な感じの金田君ですが、作中それなりに見せ場はあります。
木下あゆみと親しくなってから、読書の面白さに目覚める場面なんか
ポテンシャルの高さをうかがわせます。まるで呉の呂蒙!
ちなみにアニメではちゃんとぬ〜べ〜からも生徒からも名前で
呼んでもらえてます。よかったね、金田!
こんな壊れた晶はいらない(by 腐女子
晶(あきら)は初期から登場しているぬ〜べ〜クラスのメガネ男子ですが、
まじめすぎてイマイチ活躍しにくいキャラでした。
そこで、真倉先生は晶の使い勝手を良くするために晶のキャラを
ちょっといじります。
101話「悪魔の大発明!?ヒエロニムス=マシン」で
マッドサイエンティストっぽいキャラを開花させる晶。
これは見事に成立し、新たなキャラを立たせた晶は以降、
飛躍的に出番を増やすことになりました。
でも、それまで晶に付いていた女性ファンがこの話で
減ってしまったようです。
「こんな壊れた晶はいらない」とか言われちゃって。
不憫なり、晶・・・。
かわいそうな転校生・小林由香
88話「天邪鬼」の回で初登場した小林由香(こばやしゆか)は
ぬ〜べ〜クラスへの転校生でした。
まるで男の子のような見た目と言動ですが、実は女の子で
性格もひねくれ者という、最初から充分にキャラが立っている子でしたが
主演はこの回こっきりで、あとはほとんど物語に登場しません。
あまつさえ、コミックス最終巻の表紙で主要キャラが総登場しているにも
かかわらず、この由香だけが岡野先生に描き忘れられているのです!
こ、これはひどい扱い・・・。
これを反省した岡野先生により、文庫版7巻の表紙にはちゃんと
彼女のカラー絵の姿があります。
そして、文庫版最終巻にもちゃんと忘れられずに描かれていました。
松井さん
ぬ〜べ〜クラスには、決して話の主役にはならないけれども
要所要所で登場し、読者に絶大なインパクトを残す稀有な生徒がいます。
その名も「松井さん」! これはインパクトォ!!
こんな松井さんですが、真倉先生いわく
「本当はとても心の優しい女の子という設定」なのだとか。
あと、「本当は主演させたかったけど周囲の反対が大きかったんでやめた」
とも語っています。
周囲の反対を押し切ってでも主演させたげればよかったのに。
リツコ先生株・急上昇!
リツコ先生は連載初期から登場している「ぬ〜べ〜の理想の女性」的ポジション
にいるキャラですが、毎回、ぬ〜べ〜に怖い目やエロい目に遭わされるという
いわゆるギャグ要員でした。
ということで、ヒロインと呼ぶにも微妙な位置にいた彼女ですが、
正ヒロイン・ゆきめの登場によって、いよいよその存在意義が問われはじめた頃、
リツコ先生の人気を急上昇させた回がありました。
68話「妖怪しょうけらが窓から覗く」の回で、普段の怖がりをものともせず
妖怪・しょうけらに立ち向かっていくリツコ先生の姿は読者の感動を呼びました。
さらに、ぬ〜べ〜が命をかけて妖怪から生徒を守る霊能力教師だという
ことを知り、ぬ〜べ〜に惚れるというフラグも立ちました。
それまでゆきめ派に大勢が持ってかれていたヒロイン派閥に、
ゆきめ派からリツコ派に鞍替えする読者もいたといいます。
実力で勢力の拮抗した三角関係をつくりだしたリツコ先生!
その姿は正ヒロインに対抗するヒロインとしてとても立派でした。
初登場からブレない、いずなの目標
74話で初登場したイタコ女子中学生のいずなは
そのまま一気に人気キャラとなり、準レギュラーとして
ちょいちょい主演を張っていました。
そんないずなは、初登場時にぬ〜べ〜に自分の目標を語っています。
「持って生まれたイタコの才能を生かし、
東京で霊能力者として名を上げて大金持ちになる」
という非常にシンプルなものでしたが、この目標は決してブレることなく、
いずなというキャラの軸であり続けました。
ぬ〜べ〜連載終了から8年後、ぬ〜べ〜のスピンオフとして
いずなが主人公の『霊媒師いずな』の連載が始まります。
そこには、初登場時に語った目標実現に向けてブレずに
がんばっている彼女の姿がありました!
いずなの物語からも目が離せませんねー。
どうもこんばんわ、紫です。
※紫は色霊で あの世・神などを示す
えーと・・・。
このサイト名とか私のハンドルネームの由来とは一切関係ないですよ?
最強の敵、それは・・・
97話「最強の敵!?」に登場した妖怪は、なんと「貧乏神」でした。
一度取り憑かれるとあらゆるツキに見放され、ものすごい勢いで
金がなくなってゆくという地獄に突き落とされたぬ〜べ〜は
連載始まって以来、最大のピンチをまねくことになります!
「最強の敵」が「貧乏神」という、いかにもぬ〜べ〜らしい脱力感が
面白いお話でした。
アニメでは最終回の一回前がこの話で、最終回はパラレルワールドの
お話なので、実質この貧乏神がアニメ版ぬ〜べ〜のラスボスということになります。
貧乏神がラスボス!
これもまたぬ〜べ〜らしい!
シメにトラウマ画像大放出!
さて、細かすぎるぬ〜べ〜名場面・前編もそろそろシメようと思います。
最後は、あらゆる少年少女にトラウマを植え付けたであろう、
生徒たちの妖怪やられシーンを大放出します。
いたいけな子どもたちが容赦なく妖怪に取り憑かれていくのが
この漫画の怖いところだと思います。
屈強な戦士とかがやられるのとはわけが違いますからね・・・。
では、どうぞ↓
の、のろちゃーん!
この「くだん」の話といい、連載後期の「メリーさん」の話といい、
のろちゃんはガチで命の危険にさらされることが多い不幸キャラです。
み、美樹ーーー!
上ののろちゃんと同じく水難系ですが、こっちは人間と思しき殺人鬼の
しわざなのでより生々しさが増しています。
秀一 ーー!!
美形だろうが容赦なくくずされます。
それが、ぬ〜べ〜クオリティだ!
愛ちゃーーーん!!
これはキツイ。女の子だろうが容赦なし。
ひ、広ーーー!!
おそらく全ぬ〜べ〜中で一、二を争うトラウマシーンじゃないでしょうかこれ。
というか、この話(120話「寄生虫」)自体、かなりやばいシーンの連続です。
この画像と同レベルのトラウマ絵、大・放・出の問題回でした。
・・・はぁ、憑かれた、じゃない疲れた・・・。
中編へ続きます。
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