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Channel: 紫の物語的解釈
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【らんま1/2】実写化のココが難しい!?

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先日、高橋留美子先生の名作コミック『らんま1/2』が実写化するというニュースが
日本全土を駆け廻り、らんまに思い入れのある多くの人々を震撼させました。

「一体だれがどういう狙いでらんまの実写化を企画したのか??」

らんまに親しんだ人達はこのニュースを一様に悪い方向へ受け取り、
各々嘆いたり怒ったり、その制作サイドの無謀さを危惧したりしました…。

昨今は「コミック実写化ブーム」とでも言うのか、かなりのコミックが
ドラマや実写映画になっており、商業的に成果を上げているようです。
最近の大きな実写化ニュースでは、『るろうに剣心』や
『ジョジョの奇妙な冒険』の実写化決定が記憶に新しいところです。

業界がそんな流れの中にいるのだから、らんまの実写化も
必然の流れだったのでしょう。

 ですが、

他の作品と比べて、『らんま1/2』は実写化が非常に難しいであろう作品です。

作品のテーマがハッキリしている分、るろ剣やジョジョの方がまだ実写化のやりようが
あるでしょう。
例えば、るろ剣の「過去の贖罪の道を探る人斬り」という部分や
ジョジョの「人間賛歌」というテーマを役者が渾身の演技で表現すれば、
まだその両者は「実写」として表現する意味を見出すことはできそうです。

でも、らんまはダメです。
『らんま1/2』という作品を構成する重要な要素は、そのほとんどが
コミックやアニメでしか上手く表現できないからです。
逆に言うと、そこを上手く実写で表現できれば、らんま実写化は成功するわけですが…。

以下に、らんまを構成する重要な要素とそれを実写で表現する上での難しさを
挙げていきます。


  実写で表現しにくい「どたばた感」



『らんま1/2』という作品を構成する要素として、
「どたばたの中、乱馬とあかねの恋の行方がどうなるのか?」
という部分が作品中もっとも大きなウエイトを占めます。

乱馬とあかねは基本的には両想いですが、『らんま』に登場する大勢のキャラのうち、
あかねに惚れているキャラもいれば、乱馬に惚れているキャラもいます。
さらに、乱馬は水を被れば女になってしまう体質のこともあり、
(女版らんまに惚れているキャラもいる)
二人の仲はなかなか進展しません。
そういうやきもきした中、大勢の濃ゆいキャラたちに恋路を邪魔されつつ
邪魔しつつといった「どたばた感」が実写でどこまで表現できるのか?

この「どたばた感」を実写で表現できることが、らんま実写化成功の最低条件となります。
これは難しいですよー。



具体的には、こういうシーンが完璧に再現されることになれば、
これは実写化として期待が持てるでしょう。
このシーンは連続したコマで、キャラが入り乱れて殴り殴られという
マンガならではのテンポでどたばた感が表現されています。
実写でこれ表現するのはかなりしんどいでしょう・・・。
監督の腕の見せ所ですよ!



こういうキャラがぶっとばされるのも『らんま』っぽさを出すには
最適なんだけど、実写でやったら醒めそうだなー。

「キャラぶっとび」演出を現実に持ち込むとこうなります! ↓


ん、なんか違う?
まぁ、実写でやるなら画が暴力的にならないようにようにねってことですよ。

気になるのは、ニュースサイトなどでは「ガッキー(あかね役)主演」が強調して
書かれてるんですよね。
脚本はオリジナルストーリーらしいですし、ひょっとしてあかね視点のストーリー
なんでしょうか?
まぁ、いずれにせよ、どたばた感が出せなければ『らんま』っぽくならないはずです。
そういえば以前放送された伊東美咲主演の『めぞん一刻』のドラマはぜんぜん
っぽさが出せてませんでしたが、二の舞にならないことを祈ります。


  どうぶつキャラ大集合、CGでやるにも限度がある!



呪泉郷系キャラは基本的に水に入ると動物に変身するため、
主要キャラを登場させようとするとどうしても動物を登場させなければなりません。

 パンダ、ブタ、猫、アヒル ・・・

とくに「パンダ」はらんまを象徴する動物なので登場は必須でしょう。
さすがにガチのパンダを使うわけにはいかないでしょうから、まぁ、CGか着ぐるみなのかな?
着ぐるみの場合、玄馬パンダはハデ目なアクションシーンが結構あると思いますので
スーツアクターさんはがんばってくださいや!


  らんま名物・「格闘○○」「○○争奪戦」「ド派手な必殺技」

ラブコメが一番重要な要素ではありますが、『らんま1/2』という作品は
「格闘モノ」の側面もあります。
それも、ただの格闘ではありません。



 格闘新体操、格闘茶道、格闘出前、格闘スケート、格闘ディナー、格闘チアリーディング・・・

「無差別格闘早乙女流」は格闘スタイルを選びません!
乱馬は「格闘」と名の付くものには何でも挑戦するのです。

当然、これら無茶苦茶な格闘技は『らんま』という作品を構成する上でも重要な要素です。
もちろん、実写化するんですよね? 格闘新体操あたりを!



あと、もうひとつの名物として「争奪戦」もあります。
なにかしらのアイテムを大勢のキャラで奪い合うのはらんまのエピソードではよくあること。
格闘新体操の実写再現が無理なら、せめてこれくらいはやって欲しいかなー



必殺技はいくつか出してほしいところです。
飛竜昇天破はさすがに無理だとしても・・・。


  ポロリもあるよ!お色気シーンはどうなる??



かつて多くの青少年を虜にしたらんま名物のお色気シーンの再現は

・・・さすがに無理でしょうか。
ドラマの時間帯によりますかね。


・・・と、まぁ、以上のような要素をクリアしてこその
『らんま1/2』実写ドラマだと思うのですが、どうでしょう?

見事、これらの要素が完璧に取り込まれた上でドラマ化されていたら
制作サイドへは惜しみない拍手が贈られると思います。
今は放映前からほぼ否定的な意見一色ですが、これらを一撃で全員黙らせるような
『らんま1/2』実写ドラマを期待しています。

『らんま1/2』スペシャルドラマは、2011年12月に放映予定! だそうです。

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