2012年6月16日(土)に、NHK-FMのモンスター番組
『今日は一日アニソン三昧』がひさしぶりに放送されます。
この『今日は一日○○三昧』というラジオ番組は、不定期で
放送されている特番です。
世間一般からみるとマイナーと思われるような特定のジャンルの曲を
十数時間にわたってひとつのラジオ番組でかけ続けるという
その番組内容は、「NHKの本気」を感じさせるには十分な内容で、
特にこの『アニソン三昧』は選曲のガチさでアニソンファンの間では
生ける伝説となっているモンスター番組なのです。
アニソン三昧は2012年5月現在、過去4回放送されており、
そのどの回も、民放のアニソン特番でみられるような予定調和な
ベタさは微塵もなく、古きよき時代のアニメ主題歌から、
深夜萌えアニメのキャラソンまで分け隔てなくガチのフルコーラスで
お茶の間にお届けしてくれるところにNHKの番組に対する心意気を
感じずにはいられません。
→リンク先:ニコニコ大百科「アニソン三昧」
で過去放送分の曲目が閲覧できます。
この番組、ただアニソンを機械的に垂れ流しているのではなく、
ちゃんとパーソナリティが視聴者からのリクエストのお便りを読んで、
リクエスト者のその曲に関する思い出が語られたり、
さまざまなゲスト(これもガチな人が多い…)のトークを挟みつつ
曲を聴けるので、「お祭り感」がすごく心地良いのです。
そもそもアニソンという媒体自体、曲にあらゆる種類の物語が
こもりやすい媒体となっています。
「思い出の曲」というものは人それぞれにあり、その曲を聴くと
その頃のことがドラマチックに思い出される…というのは
アニソンに限らず通常の曲でもそうですが、アニソンの場合は
それにプラスして、アニメの内容そのものも思い出として
よみがえるわけです。
だからこそ、この番組でトークを聴きながら次々とかかる
昔のアニソンや最新のアニソンによって、リスナーの心には
さまざまな物語が去来して言いようのない高揚感を抱くことになります。
この「お祭り感」がとっても心地良い番組の『アニソン三昧』の
季節がまたやってくるとは・・・楽しみすぎる!
さて、今回の記事ではそんな「アニソン」の持つ物語性に注目して、
私が今まで聴いてきたなかで特別に思い入れのあるアニソンを
初めて聴いた時期ごとに【小学生編】【中学生編】【高校生編】
【大学生編】【社会人編】に分類して、各編数曲ずつ選曲して
該当曲に関する思い出を、アニメの内容、曲自体の内容、
その当時の個人的な思い出、の3つの観点から語ってみたいと
思います。
ちょっと今まで書いてきた記事とは毛色の違う内容になってしまいますが、
お付き合いいただければ、と。
ではどうぞ
【小学生編】〜1990年代初頭
1990年代初頭。
80年代を盛り上げに盛り上げたバブルもはじけ、
不況の時代が幕を開けます。
でも、そんなことは小学生の自分にとっては
ぜんぜん関係ないこと!
アニメは物心ついたときはテレビでやっていたのを
楽しく観ていた記憶はありますが、どハマリして熱中した
思い出のあるアニメはそれほど多くありません。
それよりも、自分の興味を強烈に持って行ったのは「TVゲーム」でした。
『ドラクエ4』にガッツリはまり、そこから『FF4』へ…。
90年代のRPGの面白さは尋常でなく、アニメを観るよりも
むしろゲームを! そんなピコピコ少年な自分でした。
でも、そんな自分がガッツリはまったアニメがありました。
『ドラゴンクエスト』ED 夢を信じて
アニメ版『ドラゴンクエスト』(アベル伝説)(1989-1991)
同時期に漫画連載されていた『ダイの大冒険』と共に激ハマりした
のを今でも憶えています。小学校低学年くらいだったかな。
当時のゲーム少年をアニメにくぎ付けにした
的を射たメディアミックスだったと思いますよこれは。
内容的には、ダイ大のように次々と強敵が襲いかかってくる
というようなスタイルではなく、ドラクエっぽく広野や
ダンジョンを探索しては次の土地へ・・・という冒険の要素が
強かったと思います。
ビデオに録画までして熱心に観てたのに、
なぜか突然打ち切りエンドみたいな展開となったんですよね、これ。
急に子どもたち相手に昔語りをするおばあちゃんみたいな場面に
なって、以降の話がダイジェストでおばあちゃんに語られて
しまうんですよ。で、そのまま終了。
子ども心に「どうしてこうなった!?」と嘆き悲しんだものです…。
(その後しばらく期間が空いたあと再開してちゃんと完結しました)
主題歌の「夢を信じて」(歌:徳永英明)は無茶苦茶良い曲でした。
エンディングは一枚絵連続表示というオーソドックスなものでしたが、
それがまたこの「夢を信じて」を上手い具合に引き立てていました。
歌詞も壮大な冒険を彷彿とさせ、ドラクエ世界観に非常にマッチしてる
と思います。
これは今でもカラオケで高確率で歌います。
歌いやすいし、同世代のリアクションも良いです。
さらに、同じような理由でハマったこのアニメ↓
『魔法陣グルグル』ED1 Wind Climbing 〜風にあそばれて〜
魔法陣グルグル(1994-1995)
アニメで初めて観たとき、そのドラクエのようなRPG世界を
パロったようなノリがとてつもなく面白く、テレビの前で
爆笑したものでした。
こんな面白い作品があったのか!とアニメ第一話を観てすぐに
コミックスを買いに走りましたが、当時3巻まで出ていたコミックスの
2巻だけがどうしてもみつからずに、我慢しきれなくなって
2巻飛ばして3巻読んじゃったのも良い思い出。
その飛ばした2巻で物語上大きな展開があって、
3巻のストーリーにぜんぜんついていけませんでした。苦い思い出。
このアニメ一期目は約1年間だったのですが、半年ほどで
当時の最新刊4巻までのストーリーに追いついてしまい、
残りの半年間はアニメオリジナルストーリーが展開されました。
最終回、魔王ギリのもとへ到達しながら、「やっぱりやーめた」と
引き返すというオチが衝撃的でした。
曲は、前期EDの「Wind Climbing 〜風にあそばれて〜」(歌:奥居亜紀)
を選んでみました。
後期OPの「晴れてハレルヤ」も捨てがたかったですが、やっぱりこれが
思い出深いかなー。
一枚絵連続表示のエンディングなんですが、その一枚絵が
ニケとククリの冒険の一場面の連続でドラマチックなんですよね。
二人楽しく冒険してる場面が次々と表示されて、ときにはケンカする
場面なんかもあったりするけど、最後はちゃんと仲直りして
二人で虹を見上げてるーというような、ほっこりするエンディングでした。
歌もとっても優しくて勇気付けられる良曲です。
『幽遊白書』ED4 太陽がまた輝くとき
幽遊白書(1992-1995)
ジャンプ黄金期を支えた傑作堂々のアニメ化です。
同時期のドラゴンボールとかと比べると、ちょっとダークで
大人っぽい感じが小学校高学年の自分のハートをガッチリつかみました。
原作の漫画とともにがっつりハマり、土曜18時半が毎日楽しみに
なっていました。
この作品がゲーム化されたものは当時もらさず買っていたなぁ。
GBの暗黒武術会格闘ゲーム、仙水編のアクションRPG。
ビジュアルバトルという画期的なシステムが魅力的だったSFC版…。
思えば、漫画・アニメ・ゲームというオールジャンルで『幽遊白書』に
しっかり包囲されてましたあの頃は。
アニメ版は原作と比べると、ちょっと表現がマイルドなんですよね。
原作ではエグく描かれていた仙水の過去や、魔界統一トーナメントの
躯の設定とか、タバコ・酒・パチンコを平気でやってた幽助の行動とか
もろもろ子どもが観ても大丈夫なように改変されていました。
また、漫画版でギャグテイストであっさりと片付けられていたような
場面も、アニメ版ではシリアスに描かれてたような印象があります。
どっちが良いとか悪いとかではないですが。
曲は仙水編のエンディング「太陽がまた輝くとき」(歌:高橋ひろ)を
選びました。高橋ひろさん亡くなられたんですよね。悲しいなぁ。
雨が降ると自然と口ずさんでしまう恐ろしい曲です。
エンディングアニメーションはキャラのプライベート写真がどんどん
表示されていくというものでした。
幽白のエンディングパートはオシャレですよね。
ED2「さよならbye-bye」の一枚絵背景の演出も好きだった!
そういえばOPはずっと「微笑みの爆弾」で変更がなかったというのも意外な感じ。
カラオケで歌うときは、「にじむシールーエー↑ット」と
上がる部分を間違えないように要注意です。
(1コーラス目は「シールーエー↓ット」と下がりますよー)
中学生編〜1990年代後半
1990年代後半。
阪神・淡路大震災や、オウム真理教による地下鉄サリン事件、
凄惨極まりない酒鬼薔薇事件など、さまざまな事件が起きた
暗い時代でした・・・。
でも、そんなことは中坊の自分にとってはぜんぜん関係の
ないこと!
とはいえ、「アニメは小学校で卒業するのが普通」という風潮が
なんとなくあったこの時代、部活などで忙しくなるにつれ、
自然とアニメと疎遠になっていきました。
そんなアニメ閑散期の自分にも、ちゃんとハマった作品はありました。
『機動新世紀ガンダムX』ED ヒューマンタッチ(英語・日本語),銀色Horizon
機動新世紀ガンダムX(1996)
「ガンダム」という壮大なシリーズものにとって、
どのタイトルが入口となるか?という点は、人によって
ずいぶん違うと思います。
私の場合のガンダムの入口は「ガンダムX」でした。
それまでも一応、SDガンダムやコミックボンボンの漫画などで
「ガンダム」というコンテンツには触れてはいましたが、
TVシリーズのちゃんとしたガンダムに触れたのは「X」が初めてでした。
これがもう面白くて仕方がなく、この「X」を通じて
ガンダム世界へと足を踏み入れることになります。
この「X」は、「最終戦争後の荒廃した地球が舞台」という、
ガンダムで北斗の拳をやっているような世界観でしたが
内容はG-W-Xと続く富野監督以外の平成ガンダム勢の中では
最もガンダムらしい硬派な作品だったと思います。
関東地方では途中、放映時間が早朝に移動したようですが
私の暮らしていた愛知県では放映時間の変更はありませんでした。
エンディングパートは「次回予告一体型」であり、
ED曲が終わると同時に画面に出てくる
最後のキャラクターが次回実際に発声するセリフがそのまま
次回のサブタイトルになるという
当時においても現在においても非常に画期的な演出でした。
このカッコ良さが当時厨二病全開だった自分にクリティカルヒットし、
そのままガンダムの道へといざなわれることになります。
『機動戦士Zガンダム』OP2 水の星へ愛をこめて
上記の通り「X」を入口にガンダム道へ足を踏み入れました。
しかし、ガンダムといえば、やはり富野監督作品のガンダムを
観なければ王道とはいえません。
そんな中、夏休みのアニメ一挙放送で『Zガンダム』を放映するという
タイミングの良いイベントが起こりました。
こうして、夏休み中「Z」にどっぷりと漬かった私は
富野ガンダムの持つすさまじいエネルギーにすっかりやられてしまいました。
戦いのあと精神崩壊を起こす主人公という救いのないラストも
衝撃的でした。
曲は後期OPの「水の星へ愛をこめて」(歌:森口博子)
前期OP(Ζ・刻を越えて)がロック調の激しめな曲だったのに対して、
後期OPはどことなく優しいメロディーラインが特徴的な曲でした。
今にして思えば、ロボットアニメでこういう曲調の主題歌は
なかなか異色だったのではないでしょうか。
でも、作品の雰囲気にはとても合っていると思います。
サビの「もう泣かないで」の部分で、悲劇のヒロイン・フォウによる
幻想的なアニメーションが挿入されるのがとってもステキ。
「X」からはじまったガンダムマイブームは留まるところを知らず、
ついにOVAにも足を踏み入れることになります。
『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』OP 嵐の中で輝いて
機動戦士ガンダム 第08MS小隊(1996)
ファーストガンダムとほぼ同時期を描いた外伝作品です。
この頃、ガンダムのOVAは『0080』『0083』、そしてこの『08MS小隊』と
三作品が発売されていましたが、ほぼ同時期にこの三作品に触れました。
その中でもこの『08MS小隊』はことさら「戦場のリアルさ」が徹底して描かれ、
ガンダムが土埃をかぶって汚れていたり、ガンダムのコックピットで
パイロットがラジオを聴いていたりと、ガンダムがあくまで一兵器であること
が他のガンダム作品より際立って演出されていました。
この作品に触れる頃には、すでに大抵のガンダムシリーズは
押さえているほどになっていたので、こういったリアルな描写は新鮮でした。
特にラジオを聴いてる場面は面白かったなぁ。
後にも先にも、モビルスーツの中でラジオを聴いてる描写があったのは
多分、この作品だけだと思います。
OP曲の「嵐の中で輝いて」(歌:米倉千尋)はとにかくカッコ良い曲で、
歌詞の内容は本編とまったく関わりはないのに、OP映像と非常にマッチしていて
この作品の主題歌なんだなーと否が応にも納得させられます。
そのOP映像がまた、
「ガンダムが泥川を渡る」
「ガンダムがパラシュートで地上に降下する」、
「ガンダムの機銃掃射で、前方の歩兵が耳をふさぐ」
という「リアルな戦場」と「ガンダム」が上手く融和したもので
ことさら印象深くなりました。
このCDシングル、なかなか売ってなくて方々回って苦労して
手に入れた記憶があります。
今だったらAmazonでポチるか音楽サイトでダウンロードですね・・・。
・・・と、まぁ中学時代はガンダム一色という感じでした。
エヴァも同時期にやってましたが、愛知県は何故か
平日朝の学校行く時間帯に放映されていたため、リアルタイムでは
観れませんでした。
のちに深夜で再放送されてるのを観て激ハマりしましたが。
さて、次はいよいよ高校生編です。
ここで一気に道を踏み外してしまうことになります・・・。
とりあえず、ここいらで次回へ続きます。
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記事が面白かったらポチっとよろしくです。
◆関連記事◆
『キャラソン』の歴史をさぐる
いろんなアニメのEDパートについて語る
『今日は一日アニソン三昧』がひさしぶりに放送されます。
この『今日は一日○○三昧』というラジオ番組は、不定期で
放送されている特番です。
世間一般からみるとマイナーと思われるような特定のジャンルの曲を
十数時間にわたってひとつのラジオ番組でかけ続けるという
その番組内容は、「NHKの本気」を感じさせるには十分な内容で、
特にこの『アニソン三昧』は選曲のガチさでアニソンファンの間では
生ける伝説となっているモンスター番組なのです。
アニソン三昧は2012年5月現在、過去4回放送されており、
そのどの回も、民放のアニソン特番でみられるような予定調和な
ベタさは微塵もなく、古きよき時代のアニメ主題歌から、
深夜萌えアニメのキャラソンまで分け隔てなくガチのフルコーラスで
お茶の間にお届けしてくれるところにNHKの番組に対する心意気を
感じずにはいられません。
→リンク先:ニコニコ大百科「アニソン三昧」
で過去放送分の曲目が閲覧できます。
この番組、ただアニソンを機械的に垂れ流しているのではなく、
ちゃんとパーソナリティが視聴者からのリクエストのお便りを読んで、
リクエスト者のその曲に関する思い出が語られたり、
さまざまなゲスト(これもガチな人が多い…)のトークを挟みつつ
曲を聴けるので、「お祭り感」がすごく心地良いのです。
そもそもアニソンという媒体自体、曲にあらゆる種類の物語が
こもりやすい媒体となっています。
「思い出の曲」というものは人それぞれにあり、その曲を聴くと
その頃のことがドラマチックに思い出される…というのは
アニソンに限らず通常の曲でもそうですが、アニソンの場合は
それにプラスして、アニメの内容そのものも思い出として
よみがえるわけです。
だからこそ、この番組でトークを聴きながら次々とかかる
昔のアニソンや最新のアニソンによって、リスナーの心には
さまざまな物語が去来して言いようのない高揚感を抱くことになります。
この「お祭り感」がとっても心地良い番組の『アニソン三昧』の
季節がまたやってくるとは・・・楽しみすぎる!
さて、今回の記事ではそんな「アニソン」の持つ物語性に注目して、
私が今まで聴いてきたなかで特別に思い入れのあるアニソンを
初めて聴いた時期ごとに【小学生編】【中学生編】【高校生編】
【大学生編】【社会人編】に分類して、各編数曲ずつ選曲して
該当曲に関する思い出を、アニメの内容、曲自体の内容、
その当時の個人的な思い出、の3つの観点から語ってみたいと
思います。
ちょっと今まで書いてきた記事とは毛色の違う内容になってしまいますが、
お付き合いいただければ、と。
ではどうぞ
【小学生編】〜1990年代初頭
1990年代初頭。
80年代を盛り上げに盛り上げたバブルもはじけ、
不況の時代が幕を開けます。
でも、そんなことは小学生の自分にとっては
ぜんぜん関係ないこと!
アニメは物心ついたときはテレビでやっていたのを
楽しく観ていた記憶はありますが、どハマリして熱中した
思い出のあるアニメはそれほど多くありません。
それよりも、自分の興味を強烈に持って行ったのは「TVゲーム」でした。
『ドラクエ4』にガッツリはまり、そこから『FF4』へ…。
90年代のRPGの面白さは尋常でなく、アニメを観るよりも
むしろゲームを! そんなピコピコ少年な自分でした。
でも、そんな自分がガッツリはまったアニメがありました。
『ドラゴンクエスト』ED 夢を信じて
アニメ版『ドラゴンクエスト』(アベル伝説)(1989-1991)
同時期に漫画連載されていた『ダイの大冒険』と共に激ハマりした
のを今でも憶えています。小学校低学年くらいだったかな。
当時のゲーム少年をアニメにくぎ付けにした
的を射たメディアミックスだったと思いますよこれは。
内容的には、ダイ大のように次々と強敵が襲いかかってくる
というようなスタイルではなく、ドラクエっぽく広野や
ダンジョンを探索しては次の土地へ・・・という冒険の要素が
強かったと思います。
ビデオに録画までして熱心に観てたのに、
なぜか突然打ち切りエンドみたいな展開となったんですよね、これ。
急に子どもたち相手に昔語りをするおばあちゃんみたいな場面に
なって、以降の話がダイジェストでおばあちゃんに語られて
しまうんですよ。で、そのまま終了。
子ども心に「どうしてこうなった!?」と嘆き悲しんだものです…。
(その後しばらく期間が空いたあと再開してちゃんと完結しました)
主題歌の「夢を信じて」(歌:徳永英明)は無茶苦茶良い曲でした。
エンディングは一枚絵連続表示というオーソドックスなものでしたが、
それがまたこの「夢を信じて」を上手い具合に引き立てていました。
歌詞も壮大な冒険を彷彿とさせ、ドラクエ世界観に非常にマッチしてる
と思います。
これは今でもカラオケで高確率で歌います。
歌いやすいし、同世代のリアクションも良いです。
さらに、同じような理由でハマったこのアニメ↓
『魔法陣グルグル』ED1 Wind Climbing 〜風にあそばれて〜
魔法陣グルグル(1994-1995)
アニメで初めて観たとき、そのドラクエのようなRPG世界を
パロったようなノリがとてつもなく面白く、テレビの前で
爆笑したものでした。
こんな面白い作品があったのか!とアニメ第一話を観てすぐに
コミックスを買いに走りましたが、当時3巻まで出ていたコミックスの
2巻だけがどうしてもみつからずに、我慢しきれなくなって
2巻飛ばして3巻読んじゃったのも良い思い出。
その飛ばした2巻で物語上大きな展開があって、
3巻のストーリーにぜんぜんついていけませんでした。苦い思い出。
このアニメ一期目は約1年間だったのですが、半年ほどで
当時の最新刊4巻までのストーリーに追いついてしまい、
残りの半年間はアニメオリジナルストーリーが展開されました。
最終回、魔王ギリのもとへ到達しながら、「やっぱりやーめた」と
引き返すというオチが衝撃的でした。
曲は、前期EDの「Wind Climbing 〜風にあそばれて〜」(歌:奥居亜紀)
を選んでみました。
後期OPの「晴れてハレルヤ」も捨てがたかったですが、やっぱりこれが
思い出深いかなー。
一枚絵連続表示のエンディングなんですが、その一枚絵が
ニケとククリの冒険の一場面の連続でドラマチックなんですよね。
二人楽しく冒険してる場面が次々と表示されて、ときにはケンカする
場面なんかもあったりするけど、最後はちゃんと仲直りして
二人で虹を見上げてるーというような、ほっこりするエンディングでした。
歌もとっても優しくて勇気付けられる良曲です。
『幽遊白書』ED4 太陽がまた輝くとき
幽遊白書(1992-1995)
ジャンプ黄金期を支えた傑作堂々のアニメ化です。
同時期のドラゴンボールとかと比べると、ちょっとダークで
大人っぽい感じが小学校高学年の自分のハートをガッチリつかみました。
原作の漫画とともにがっつりハマり、土曜18時半が毎日楽しみに
なっていました。
この作品がゲーム化されたものは当時もらさず買っていたなぁ。
GBの暗黒武術会格闘ゲーム、仙水編のアクションRPG。
ビジュアルバトルという画期的なシステムが魅力的だったSFC版…。
思えば、漫画・アニメ・ゲームというオールジャンルで『幽遊白書』に
しっかり包囲されてましたあの頃は。
アニメ版は原作と比べると、ちょっと表現がマイルドなんですよね。
原作ではエグく描かれていた仙水の過去や、魔界統一トーナメントの
躯の設定とか、タバコ・酒・パチンコを平気でやってた幽助の行動とか
もろもろ子どもが観ても大丈夫なように改変されていました。
また、漫画版でギャグテイストであっさりと片付けられていたような
場面も、アニメ版ではシリアスに描かれてたような印象があります。
どっちが良いとか悪いとかではないですが。
曲は仙水編のエンディング「太陽がまた輝くとき」(歌:高橋ひろ)を
選びました。高橋ひろさん亡くなられたんですよね。悲しいなぁ。
雨が降ると自然と口ずさんでしまう恐ろしい曲です。
エンディングアニメーションはキャラのプライベート写真がどんどん
表示されていくというものでした。
幽白のエンディングパートはオシャレですよね。
ED2「さよならbye-bye」の一枚絵背景の演出も好きだった!
そういえばOPはずっと「微笑みの爆弾」で変更がなかったというのも意外な感じ。
カラオケで歌うときは、「にじむシールーエー↑ット」と
上がる部分を間違えないように要注意です。
(1コーラス目は「シールーエー↓ット」と下がりますよー)
中学生編〜1990年代後半
1990年代後半。
阪神・淡路大震災や、オウム真理教による地下鉄サリン事件、
凄惨極まりない酒鬼薔薇事件など、さまざまな事件が起きた
暗い時代でした・・・。
でも、そんなことは中坊の自分にとってはぜんぜん関係の
ないこと!
とはいえ、「アニメは小学校で卒業するのが普通」という風潮が
なんとなくあったこの時代、部活などで忙しくなるにつれ、
自然とアニメと疎遠になっていきました。
そんなアニメ閑散期の自分にも、ちゃんとハマった作品はありました。
『機動新世紀ガンダムX』ED ヒューマンタッチ(英語・日本語),銀色Horizon
機動新世紀ガンダムX(1996)
「ガンダム」という壮大なシリーズものにとって、
どのタイトルが入口となるか?という点は、人によって
ずいぶん違うと思います。
私の場合のガンダムの入口は「ガンダムX」でした。
それまでも一応、SDガンダムやコミックボンボンの漫画などで
「ガンダム」というコンテンツには触れてはいましたが、
TVシリーズのちゃんとしたガンダムに触れたのは「X」が初めてでした。
これがもう面白くて仕方がなく、この「X」を通じて
ガンダム世界へと足を踏み入れることになります。
この「X」は、「最終戦争後の荒廃した地球が舞台」という、
ガンダムで北斗の拳をやっているような世界観でしたが
内容はG-W-Xと続く富野監督以外の平成ガンダム勢の中では
最もガンダムらしい硬派な作品だったと思います。
関東地方では途中、放映時間が早朝に移動したようですが
私の暮らしていた愛知県では放映時間の変更はありませんでした。
エンディングパートは「次回予告一体型」であり、
ED曲が終わると同時に画面に出てくる
最後のキャラクターが次回実際に発声するセリフがそのまま
次回のサブタイトルになるという
当時においても現在においても非常に画期的な演出でした。
このカッコ良さが当時厨二病全開だった自分にクリティカルヒットし、
そのままガンダムの道へといざなわれることになります。
『機動戦士Zガンダム』OP2 水の星へ愛をこめて
上記の通り「X」を入口にガンダム道へ足を踏み入れました。
しかし、ガンダムといえば、やはり富野監督作品のガンダムを
観なければ王道とはいえません。
そんな中、夏休みのアニメ一挙放送で『Zガンダム』を放映するという
タイミングの良いイベントが起こりました。
こうして、夏休み中「Z」にどっぷりと漬かった私は
富野ガンダムの持つすさまじいエネルギーにすっかりやられてしまいました。
戦いのあと精神崩壊を起こす主人公という救いのないラストも
衝撃的でした。
曲は後期OPの「水の星へ愛をこめて」(歌:森口博子)
前期OP(Ζ・刻を越えて)がロック調の激しめな曲だったのに対して、
後期OPはどことなく優しいメロディーラインが特徴的な曲でした。
今にして思えば、ロボットアニメでこういう曲調の主題歌は
なかなか異色だったのではないでしょうか。
でも、作品の雰囲気にはとても合っていると思います。
サビの「もう泣かないで」の部分で、悲劇のヒロイン・フォウによる
幻想的なアニメーションが挿入されるのがとってもステキ。
「X」からはじまったガンダムマイブームは留まるところを知らず、
ついにOVAにも足を踏み入れることになります。
『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』OP 嵐の中で輝いて
機動戦士ガンダム 第08MS小隊(1996)
ファーストガンダムとほぼ同時期を描いた外伝作品です。
この頃、ガンダムのOVAは『0080』『0083』、そしてこの『08MS小隊』と
三作品が発売されていましたが、ほぼ同時期にこの三作品に触れました。
その中でもこの『08MS小隊』はことさら「戦場のリアルさ」が徹底して描かれ、
ガンダムが土埃をかぶって汚れていたり、ガンダムのコックピットで
パイロットがラジオを聴いていたりと、ガンダムがあくまで一兵器であること
が他のガンダム作品より際立って演出されていました。
この作品に触れる頃には、すでに大抵のガンダムシリーズは
押さえているほどになっていたので、こういったリアルな描写は新鮮でした。
特にラジオを聴いてる場面は面白かったなぁ。
後にも先にも、モビルスーツの中でラジオを聴いてる描写があったのは
多分、この作品だけだと思います。
OP曲の「嵐の中で輝いて」(歌:米倉千尋)はとにかくカッコ良い曲で、
歌詞の内容は本編とまったく関わりはないのに、OP映像と非常にマッチしていて
この作品の主題歌なんだなーと否が応にも納得させられます。
そのOP映像がまた、
「ガンダムが泥川を渡る」
「ガンダムがパラシュートで地上に降下する」、
「ガンダムの機銃掃射で、前方の歩兵が耳をふさぐ」
という「リアルな戦場」と「ガンダム」が上手く融和したもので
ことさら印象深くなりました。
このCDシングル、なかなか売ってなくて方々回って苦労して
手に入れた記憶があります。
今だったらAmazonでポチるか音楽サイトでダウンロードですね・・・。
・・・と、まぁ中学時代はガンダム一色という感じでした。
エヴァも同時期にやってましたが、愛知県は何故か
平日朝の学校行く時間帯に放映されていたため、リアルタイムでは
観れませんでした。
のちに深夜で再放送されてるのを観て激ハマりしましたが。
さて、次はいよいよ高校生編です。
ここで一気に道を踏み外してしまうことになります・・・。
とりあえず、ここいらで次回へ続きます。
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◆関連記事◆
『キャラソン』の歴史をさぐる
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